夢への扉

その36「社長就任3年にして思うこと」編

8月は、旧暦で「葉月」と呼ばれます。8月は旧暦の9月に当たり、木の葉が紅葉して落ちる、葉落ち月が「葉月」の語源だと言われています。
 
 さて、この「夢への扉」も36回目となりましたが、私も社長に就任して3年が経ったということになります。そこで今回は、「社長就任3年にして思うこと」と題し、話をしてみたいと思います。
 
 今思うに、社長1年目は、自分なりに会社をどうしていきたいかを考え「夢の木」を描くと共に、いろんな人に夢を語ってきました。2年目になると、この「夢の木」を少しでもカタチにしようといろいろな仕掛けをしました。そして3年目、それが少しずつではありますが、カタチになって実をつけ始めた1年だったように思います。
 この3年間を振り返ると、技術の「新都田事業所」、生産の「豊岡工場」の建設が開始されるとともに、販売・海外の「留職」「体験出張」が始まり、管理では「100夢プロジェクト」がカタチになって現れてきました。これらのことは、周りのみんなの力があってこそ進んでいることだと思いますが、自分が思い、いつも考えていることが少しずつカタチになってきたのかもしれません。夢を持つということは、そんなことなのかもしれません。
しかしながら、いずれもまだまだ始まったばかり。今、スタート地点に立ったところです。ここからは、カタチをつくるだけではなく中身を入れること、すなわち魂を入れるのだと思います。
 
 そしてもう一つ、もっと大事なこと、それは人、つまり皆さんの成長です。これらの活動を通じ、一つでも多くのことを学び、経験し、皆さん一人ひとりが、次の100年を背負っていく人に育っていくことです。
会社の根幹は、モノやカタチではなく「人」です。全てのモノ、カタチは人が考え、人により実行され生み出されます。人こそが会社にとっての財産そのものです。ソミックの皆さんが新しい一歩を踏み出し、挑戦していくことで、一人ひとりが成長していくと共に、次の100年に向けて、ソミックを笑顔溢れる会社にしていきたいと思います。それが私にとっての「夢のある元気な会社」です。