夢への扉

その46 行動指針その1「思いやりの心を持って、自分から笑顔になる」編

前回までの新理念に続き、今回からは3回シリーズにて行動指針を説明していきたいと思います。
 
 理念というものが、「会社のもととなる基本的な考え方」であるならば、行動指針とは、「理念を実現するために起こす行動の指針」となります。すなわち、今回の新理念の最初の言葉である「人のつながりを大切にし」を実現するための行動が、「思いやりの心を持って、自分から笑顔になる」となります。
 
 石川鉄工、ソミック石川の歴史からも、「人のつながり」は、ソミックが最も大切にしてきたものの一つです。
「一期一会」といった言葉があるように、人との縁は人間にとってとても大切なものであり、人と人との出会いがその人の人生を豊かにさせ、人を成長させます。そして、そのつながりをつくるためには、まず相手に対する「思いやりの心」を持つことが必要だと思っています。「思いやりの心」というと少し難しく聞こえるかもしれませんが、相手のことを考え、相手の気持ちに寄り添うことです。相手の立場に立って、相手の思いや考え方を理解し行動に移すこと、それは仕事における役割としてだけではなく、人として相手に対峙することだと思います。
 
 さて、もう一つの「自分から笑顔になる」とはどんな意味だと思いますか?人の笑顔にはさまざまな笑顔がありますが、自然な笑顔は相手を笑顔にさせるだけでなく、場全体の雰囲気を一瞬にして変えることができます。これが笑顔の力であり、心からの笑顔はどんな言葉にも勝ると思っています。しかしここで大切なのは、自分から笑顔になることです。人のつながりは自然とできるものではありません。自分から笑顔になることで自ら相手との距離を縮め、つながりを育んでいくことが基本にあるのだと思います。
 
 そう考えると私にとって「思いやりの心を持って、自分から笑顔になる」とは、「相手のことを考えて、自分から距離を縮める努力をする」といったことになるかもしれません。これは、これまでソミックが大切にしてきた風土であり、次の100年における大切な教えだと思います。皆さんも自分のまわりにどんなつながりがあるか、一度考えてみてください。
 
   
<おまけ>
ワンピースより
「この海で最も大切な力は能力や技ではない、その場にいる者たちを味方につける力のことだ」
それが、人のつながりだと思います。