夢への扉

その20「最近読んだイイ本」編

今月は最近「イイなあ~」と思った本、「会社の目的は利益じゃない」(横田英毅)を紹介します。横田英毅さんは高知にあるネッツトヨタ南国相談役で、同社は全国300社あるトヨタディーラーの中で、12年連続お客様満足度No.1を獲得している会社です。本の中身をダイジェストで紹介します!
 
「人の幸せ、社員の幸せについて真剣に考える会社」
これは、横田さんがネッツトヨタ南国を「どんな会社にしたいか?」考えた時に出した答えの1つです。人の幸せはいろいろありますが、横田さんは、「仕事をしている中で、1人ひとりの力を最も発揮したとき」と言っています。自分は、仕事の中に「夢」を創りだし、その夢に近づいていることを実感する時、人は幸せを感じるのだと思います。そのためには…
 
1.進むべき方向
幸せに近づくためには、まず「進むべき方向」を決めることです。進むべき方向とは…①目的:夢、志 ②目標:具体的な取り組み、数値の2つです。中でも本当に大事なものは「目的」です。数値ももちろん大事なのですが、夢や思いを共有せず数字だけを追いかけて達成させる、それが人の幸せでしょうか?
 
2.常により良く
これは、トヨタ自動車㈱の豊田社長が最近言われている言葉です。要は、SOMIC WAYの「継続的改善」です。常に問題を見付け、見えるようにし、改善する。そして問題解決を通じ、現場が良くなり、人が成長することでその「人の幸せ」につながっていきます。今、現場でやっている「QCサークル」は、大事な大事な活動です。
 
3.人が育つ
人が育っていくためには…「考える → 話す → 行動する → 反省する」このサイクルを、チームで廻すことです。この形の1つが「プロジェクト」となります。プロジェクトは、主体性、実行力、リーダーシップの3つを育てます。「ソミック100夢プロジェクト」の狙いも同じです。
 
「マズローの5段階の欲求」
この本には、人間の欲求には5段階の欲求があるとされています。生理的欲求に始まり、安全、社会的、自我、自己実現の5つの欲求となりますが、これは人が望む幸せの順番です。すなわち、衣食住の保障、安定した生活がなければ、やりがい、自分の成長は望めないということです。これは「100夢PJ」「安全改革」へとつながります。
 
 
「ソミック100夢プロジェクト」について
 
「ソミック100夢プロジェクト」は動き出しました。その中で「本当にやる必要があるのか」「そのお金を他へまわすべきだ」などといった意見を耳にします。しかし、「自慢できる職場にしたい」と思った時、その職場が夏に40℃を超えていたり、トイレは和式で、職場には満足に休むところもない中で本当に「いきいき」と仕事ができるのでしょうか?そういった思いが、今回の100夢アンケートの結果の中に表れているのだと思います。プロジェクトマネージャー(PM)に言っているのは、「結果を急ぐ前に、まずソミックのみんなの意見を聞いて、自分の眼で見てくれ。そして他の会社を見て、何をやればよいかを考えてくれ」です。自分は、この活動に参加してくれた人たちが、活動を通じて何かを感じてくれると信じています。これが、会社にとっての一番の財産です。
 
 
最後に皆さんへ質問です。
あなたが働いていて幸せだと思う時はいつですか?
あなたは何のために働いていますか?