夢への扉

その48 行動指針その3「目的・目標を共有し、みんなの力でやり遂げる」編

●目的と目標
 目的と目標は似通った言葉ですが、目的とは目指すべき的(まと)、目標とは目指すべき標(しるべ)という意味です。すなわち目的とは何のためにその仕事をやるのか、仕事をやる意義といったこと、また目標とはいつまでにどのような状態にするのか、目的へ到達するための道標ということになります。例えば設計は、製品設計を通してお客様のニーズを引き出し満足してもらうという目的があり、その目標として、何の部品をいつまでに設計し図面に落とし込んでいくといった目標が生まれます。しかし時に仕事の目的を忘れ、目標が的(まと)になることがあります。図面を書くことに追いやられ、お客様のニーズを忘れてしまう、お客様が満足できるものかどうか忘れてしまうことがあります。仕事を進めるうえで、常にその目的を忘れないことが必要です。
 
●共有する
 仕事のほとんどがチームで行われます。この時、チームで目的と目標を共有することが大変重要です。通常、チームのリーダーが仕事の目的・目標を部下に言い伝えることとなります。しかし、リーダーが目標だけを告げる、また、ああしろ、こうしろとやることだけを指示する。これでは結果は得られるかもしれませんが、チームが一つにまとまることはありません。部下と仕事の目的を話し合い、メンバーが納得したうえで目標を立て仕事を進めていくことが、チームを一つにまとめます。これが、仕事のトップダウンとボトムアップであり、この両方が大切なことです。
 
●みんなの力でやり遂げる
 仕事をやり遂げるということは、簡単なことではありません。時には、仕事に取り掛かりはするものの途中でやめてしまう、結果がはっきりしないうちにチームがバラバラになってしまうことがあります。仕事をやり遂げるために大切なことは、まず目的・目標をはっきりさせチーム全員が納得すること、そしてリーダーは、みんなの力を引き出すために一人ひとりの長所を生かし、全員が活躍できるようにすることです。これが私の思う「みんなの力でやり遂げる」です。
 
 以上、行動指針の3つを話してきましたが、仕事を進めて行くうえで大切なことは・・・
 ①思いやりの心を持って、チームを作り
 ②挑戦の心を持って、何事にもチャレンジし
 ③目的・目標をチームで共有し、チャレンジをやり遂げること、です。
 
 さ~皆さん、自分たちの無限の可能性を信じ、みんなの手で良きチームを作っていきましょう!