その92「“変革”について考える」編

もう聞きなれた言葉にもなりつつある「100年に一度の大変革期」。今回は“変革”という言葉について、いろいろと考えてみました。
「変革」「改革」「改善」と似たような言葉、どの言葉もそれぞれ意味を持っています。どれも今の時代に必要なものだと思います。
 
「変革」「改革」「改善」とは・・・
「変革」Change
物事を変えて新しくする、変わる
既にあるものを100%変える
今あるものを破壊し、新しくつくる
 
「改革」Reform
基盤は維持しつつも、
制度や組織などを改め、変える
基盤とは基本となる大切なもの
 
「改善」Kaizen
物事を常に善い方向に進める
作業の効率化と人の育成が目的
トヨタ生産方式の基本的な考え
 
上記は辞書に書かれていたことですが、物事が変わる大きさでいうと、改善 < 改革 < 変革 と使われます。これは、現場で起きるさまざまな問題に対して改善を積み重ね、組織や制度、働き方といったものを変えていく、さらにはこれまでとは全く違う考え方で、これまでの全てを破壊し、変革を起こすことも必要である、といったことなのだと思います。
 
◆ 変革を起こすためには・・・
①  トップダウン式の発想
改善は現状をより善くするといったボトムアップ式ですが、変革はトップダウン式です。トップダウン式とは、過去の延長線上ではなく、過去を断絶した発想、コンセプトを作ることから始まり、そのコンセプトを実現するためにはどうするかを考えていくといったものです。
 
②  挑戦する風土づくり
変革するためには、新しいものを否定するのではなく、あらゆる考えを受け入れるといった風土が必要です。これまでの慣習や考え方にとらわれることなく、挑戦することを肯定し、周りがサポートしていくといった風土が絶対に必要となります。
 
③  健全な危機意識を持つ
革新的な製品・サービスを生み出すためには、現状を否定し、絶対に生き残りをかけるといった健全な危機意識が必要です。
 
④  自分を信じて一生懸命にやり続ける
必ずできる道があると信じ、心の雑念・妄念を取り払い、ただひたすらにやり続けることだけが成功へと導いてくれます。
 
⑤  純粋な心、無私の心を持つ
仲間のため、お客さんのため、世の中のためという純粋な心、ピュアで美しい心は、いかなる困難をも乗り越えるパワーを持ちます。
 
ソミックにとっても、今の時代を生き抜いていくためには、改善と改革に加え、“変革”が必要な時なのだと思います。そのためには、いかなる変化も恐れず、どんな問題が起きても決して先送りにせず、即断即決し、即実行していくことだと思います。そして、変革を起こすために最も大切なことは、自分の考え方を変えていくことです。
 
 
<今月の本>
「迷路の外には何がある?」 Spencer Johnson著
 
今月は“変革”にちなんで、「チーズはどこに消えた?」(20.1月号で紹介)その後の物語「迷路の外には何がある?」を選んでみました。
新しいチーズを見付けられなければこのままでは死んでしまうという危機感の中、ヘムは、自分のこれまでの信念を変え、これが正しいと思う新しい信念の元、迷路の外へと出かけます。「信念を変えたからと言って、あなたがあなたでなくなることはない」という言葉が心に残りました。