夢への扉

その43 新理念 キーワード2「力いっぱいの努力」編

先月からスタートした新・理念のキーワード紹介、今月は2つ目のキーワード「力いっぱいの努力」です。
 ソミック石川の100年の歴史を考えた時、この歴史を作り上げてきたものの一つが、先月号でお話した「人のつながり」、そしてもう一つが、この「力いっぱいの努力」だと思います。
 
夫婦2人で鍛冶屋を始めた創業者の石川菊三郎、弱冠16歳で社長となった2代目 石川馨、現在の主力製品ボールジョイントを製品化した3代目の石川薫明、ボールジョイントをソミック独自の技術とした4代目石川哲司、そしてボールジョイントを海外へと広げた5代目石川晃三、これまで数多くの先人たちが自分の持てる力を出し、人のつながりを大切にしながら力いっぱい努力した結果が、100年という歴史を形作ってきたのだと思います。
 
それでは皆さん、「力いっぱい努力する」って、どういうことだと思いますか?
人は何かを成し遂げようとした時に、目標を立て、その目標に向かって努力します。目標には、手の届かないような「挑戦」と呼ばれる高い目標、ちょっと頑張ればすぐ手の届くところにある目標、今出来ることをひたすら続けていくという目標もあるかと思います。しかし、例えどんな目標であったとしても、そこには必ず努力の積み重ねが必要とされます。そしてその時、結果の良し悪しよりも、その瞬間、瞬間に力いっぱい努力してきたかどうかに意味があるのだと思います。努力の積み重ねは、本人の自信となり、人を成長させ、力いっぱい努力をしている姿は、必ず人の心を打ち、仲間をつくります。それだけ、努力とは尊いものだと思います。最近のベストセラー本、高橋みなみ(AKB48)著「リーダー論」によると、物事を成し遂げるためには、「才能+運+努力」だと書かれてあり、努力なくして得られる結果は、この世に決してないそうです。
日頃仕事をする中で、「力いっぱい努力する」とは、
・どんな小さな仕事でも、いい加減にせず最後まで努力する。
・難しい仕事であっても、結果を恐れることなく、言い訳をすることなく、ひたむきに努力する。
・大きな仕事に対しては、一人ひとりが何をすべきかを考え、力を合わせて努力する。
 
 そして一番大切なのは、上司が部下を信じてチャンスを与え、仕事を与えた責任を持ち、部下をしっかりと支えるということです。すなわち、「力いっぱいの努力」をする環境を作ってあげることが上司の仕事です。
ところで皆さん、
・今、力いっぱい努力していることはありますか?
・毎日、なんとなく過ごしているということはありませんか?